製品・用途
【出荷形状の一例】
【TIM形状】
細い短冊状の黒鉛シートと接着剤樹脂からなるシートです。黒鉛シート間は、接着剤で点接合されています。このため、幅が3mm以上で切断する必要があります。よって、最小サイズは3×3×厚さ程度です。
また、TIMシートの厚さは、0.3mm以上でスライス切断が可能です。ご使用時には、面圧により0.05~0.1mm程度収縮いたします。
【サンプル出荷例】
Xサイズ: 黒鉛シート長手方向の寸法
Yサイズ: 黒鉛シートと接着剤樹脂層を横切る方向の寸法
Zサイズ: 厚さの寸法
◆ 切断サイズが小さくなると黒鉛シートがばらける可能性があります。
◆ 位置合わせや締め付けボルト穴が大きくなると端部が抜け落ちる可能
性があります。
◆ Zebroの全面または、一部にメッキを施すことが可能です。ハンダ付
けで相手面と密着させることができます。
◆ 仮止め用接着剤を塗布して、離型紙に貼り付けた状態で出荷すること
が可能です。
【販売形態】
ご使用サイズへ加工してご提供いたします。
お問合せください。
【Zebroの「主な用途」】
CPUやGPU用TIMで多くの実装評価が進んでいます。ご使用時のパッケージに反りが発生するために密着性を向上させる商品開発を進めています。 Zebroは、熱伝導率が良いために狭い面積でやや厚めにご使用いただくことで、性能が発揮されます。
電気自動車や新しいパワーデバイスの熱対策として、最も注目を集めている用途です。 放熱板が絶縁構造である時には、Zebroをそのままお使いいただくことができます。また、電気絶縁構造にするために
フェーズチェンジマテリアルやセラミックス材料との組合せを開発中です。Zebroに面圧を掛けることで界面の接触熱抵抗を極小にすることができ極めて熱伝導率の高いグリスのような働きをしてくれます。
LEDやLD用途は、多くの生産工程でお使いいただいています。Zebroは、0.5~1.0MPa程度の面圧を掛けることができる用途では、多くの実績を持っているために導入が比較的容易です
。
【Zebro用途提案例】
Zebroに面圧を掛ける方法として、ボルトなどによる拘束が一般的です。面圧を掛けることで、Zebro内部に圧縮応力が蓄積されるために復元力で密着性を維持しています。また、狭いスペースなどでボルト拘束が難しい場合には、Zebro表面を銅や金などでメッキ処理し、ハンダ付けで密着させることも可能です。
Zebroは、黒鉛シートから成る黒体ですので、放射率が高く、赤外線として放熱することが可能です。特に外部への伝熱が取りにくい密閉ケースなどで応用することができると考えています。